何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

あるときは感門之盟の教室名発表の場で、新師範代の心に響く旋律を奏でるエディトリアルジャズピアニスト。
あるときは13[離]の典離、多読ジムSPコース「大澤真幸を読む」大澤真幸賞(最優秀賞)などの栄典を総なめするロケットスター。
またあるときは糠床で語るザナドゥな教室の師範代、15[離]右筆、[守]や花伝の師範、千夜千冊編集部と目まぐるしくロールを切り替えながらマシンガンの如く編集道を情熱的に語り明かすエンドレスなSE。
しかしてその正体は?
第82回感門之盟 Day2の司会を担う変幻自在な若き編集モンスター、梅澤光由である。
彼が41[破]の学衆のときに仕立て、見事プランニング編集グランプリに輝いた「妖怪と遊ぶミュージアム〜妖遊館〜」。見えないものを妖怪に託して表現するというハイパーミュージアムのコンセプトは、エディット・デモンストレーションな今日の日を予見するよう。
そんな梅澤が選んだ勝負服はヨウジヤマモト。細身にパンクとアナーキーに肖った校長とお揃いの出立ちが映える。編み上げブーツは、この日のためにあつらえた新品だ。黒ずくめに包まれた彼の左手に絡みつくシルバー・オクトパスの指輪が輝く。
「西洋ではオクトパスは怪物ですからね。」とニヤリ。
八田律師から時間が無いからねと念を押されても、[守]のお題の解説のさわりをふられればもう止まらない。巻きを入れられて語る速度はさらに加速していく。それでもなお、「過剰に過剰を重ねても、松岡校長の内なる過剰にはまだまだ不足している」と断言し、さらなる編集的過剰を追い求める姿勢は、編集モンスターの権化そのものだ。
怪物を従えた梅澤の指先がタクトして奏でる疾風怒濤の旋律を聴き逃すな!
【第82回感門之盟】エディットデモンストレーション Day1 公開記事総覧
細田陽子
編集的先達:上橋菜穂子。綿密なプランニングで[守]師範代として学衆を全員卒門に導いた元地方公務員。[離]学衆、[破]師範代と歩み続け、今は物語講座&多読アレゴリアと絵本の自主製作に遊ぶ。ならぬ鐘のその先へ編集道の旅はまだまだ続く。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
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2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。