司会もハイパーに。P-1グランプリ準備中【82感門・リハ】

2023/09/14(木)22:54
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半年の編集稽古を寿ぐ第82回感門之盟の開催まで2日を切った。今期のテーマはエディット・デモンストレーション。校長松岡正剛が応用コース[破]の指導陣研鑽の場「伝習座」で放った、「[破]には “怪物”が必要だ」「今こそ編集モンスターを出しなさい」というメッセージに端を発している。

 

2023年9月14日夜、東京豪徳寺の本楼(ほんろう)では、感門之盟Day2の大イベント、P-1グランプリのリハーサルがはじまった。[守]→[破]の集大成となる[破]最後のお題「プランニング編集術」では、入門以来学んできたすべての編集術を駆使し、一人一人がスーパーミュージアムならぬハイパーミュージアムを企画する。その中から選りすぐりの3作品がP-1グランプリへノミネートされた。どうすれば校長のようにハイパーミュージアムがつくれるのか?学衆も師範代も師範も悩み迷いながら、この難題に取り組み、編集モンスターを出すべく型を使い倒してきた。

 

発表者のリハーサルに先立ち、司会者のリハーサルがはじまった。

 

「一般的な話はしないで」

「そこは言い切って」

 

編集モンスターの登場を求めるかのような厳しい指示が飛び交う。

 

 「審査員紹介はもっとテンポ良く」2人の掛け合いに具体的な指示を出す吉村林頭。

 

普段は「らくだ」の異名を持つほど穏やかな白川師範、爽やかな笑顔が印象的な戸田師範の顔に緊張が走る。

 

ディレクションを受け止め、台本をチェックする戸田師範(左)と白川師範(左)。

 

校長松岡正剛からもディレクションが入る。「ハイパーミュージアムなムードを司会の2人がつくらないと」

 

ハイパーミュージアムという編集モンスターが飛び出すには、ハイパーな地づくりが欠かせない。SNSのように「いいね」を連呼するだけではないのである。

  • 清水幸江

    編集的先達:山田孝之。カラオケとおつまみと着物の三位一体はおまかせよ♪と公言。スナックのママのような得意手を誇るインテリアコーディネーターであり、仕舞い方編集者。ぽわ~っとした見た目ながら、ずばずばと切り込む鋭い物言いも魅力。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。