何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

49[守]定常コースがスタートして3日目の昼。
まだ自己紹介も始まっていない脱皮ザリガニ教室(古澤正三師範代)の勧学会に、一人の学衆が登場した。「昨日面白い体験をしたので独り言で書いときます」 その体験とは、皿洗いという日常のなかに「編集」を見つけた、ということであった。
「これって編集?」って感じがして、笑いながら楽しく皿洗いをしたのです。
皿を洗う順番、水切りに置く順番、そして食器棚にしまう順番を考えているうちに、そのことに気づいたという。
別の学衆も、「私も似たような体験をしました」と続く。ラタンのランチョンマットを干すのに、ちょうどいい洗濯ばさみを見つけられず、キッチンタオル用のフックで代用したときに、「これは編集なのでは」と感じた、と綴った。学衆たちの、既知から未知への旅立ちは上々だ。
編集で世界は変わる。そして身近な光景にも、別様の可能性があることを感じられるようになるのが[守]なのだ。学衆は、早くも変わり始めている。校長の松岡正剛が言うように「変化することが、この世でいちばん不変なこと」。編集ザリガニたちは、何回脱皮するだろうか。
写真/古澤正三
嶋本昌子
編集的先達:ハービー・ハンコック。全身ラテンは伊達じゃない。毎週フラメンコのタブラオで踊っていた情熱のお侠師範。流暢な英語を操るバイリンガルだが、気持ちが昂るとナチュラルに関西弁が出る。丸の内朝大学以来の校長のお髭ファン。
2022年春、イシスコアを塗り替えた学衆がいた。48[守]板付Bダッシュ教室、宮島広司氏である。 これまでの「最年長学衆78歳」というスコアをなんと大幅に更新し、米寿での卒門を果たした。慣れないパソコン操作に、初めて […]
「ごみしゅーしゅーしゃでーす!ごみしゅーしゅーしゃでーす!」 本楼中に大きな声が響き渡る。 教室フライヤーのプレゼン中、福井千裕師範代が、椅子を車に、積み木をごみに見立てて、ゴミ収集車ごっこをして遊ぶ3 […]
48[守]の19教室では、113名の学衆が見事、門を出た。4か月の間に、どんな教室体験があったのか。師範によるインタビューによって、学衆の「声」をお届けする学衆インタビューの第4回目、「仲間がいたから」編をお送りする。 […]
コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。