何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

激戦だった。「いままでのP1グランプリのなかで、いちばんいい3チーム」と校長松岡正剛は出場者をねぎらった。[破]の最後の稽古となるプランニング編集術を、全校にお披露目する「P1グランプリ」の終盤だった。
47[破]では、靴、マスク、ふりかけ、これらのアイテムをミュージアム化したプランがプレゼンで競った。結果は、3人の審査員のうち2票をあつめたふりかけミュージアムが優勝。
審査委員長三浦史朗は、「ふりかけという取るに足らないものに新たな価値づけしている」と選考理由を語った。小さきものに意味を見出す。これこそハイパーの体現である。
優勝した脈診カーソル教室学衆Mは、「いっしょに学んできた仲間たちとプランニングを詰めていくことは、脳みそを直接触られているようにさまざまな発想が湧いてきた」と喜んだ。
▲3チームと3人の審査員に全体講評をつたえる校長松岡正剛。
▲優勝決定数秒後、白いポスカを取り出し、その場で『松丸本舗主義』に教室名や名前をサインする校長松岡正剛。この記念品が学衆のもとへ贈られる。
▲なお、優勝チームの47[破]師範代華岡晃生(写真右)はその直後に開催された落冊市で3冊を16000円で落札。(坊主セット『ねじ式』『アゲインストポストモダニズム』『ライティングスペース』の3冊)予想をはるかに上回る最高落札額に本楼全体がどよめく。華岡は「P1でテンションがあがりまして。。」と頭をかいた。P1グランプリは経済効果をもたらすことが証明された。
写真:上杉公志、梅澤奈央
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。