【77感門】オレのものはおまえのもの。編集はジャイアンだってスネ夫のママに変えていく

2021/09/05(日)17:22
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編集は人をここまで変えるのか。

 

そう実感させたのがP-1 Grand Prixを圧倒的優勝に導いたあの師範代

学衆渾身のプランを盛り上げるべく、

あらゆる場でクイズへの回答参加を頼んで回るなどの根回し編集も微笑ましく、

「おまえのものはオレのもの、オレのものもオレのもの、ぼえぇぇぇぇ~!」、

と叫んでいたジャイアンの面影はそこにはない。

 

すべては愛する学衆たちのため。

師範を大道具扱いすることだって厭わない。

 

教室全員を輝かせるぜ、だってオレのものはおまえのものだもん、

この子たちって最高なんザマス~!

 

そんな声が聞こえてきそうな、

チーム一丸力がDANZENなプレゼンテーションと優勝だった。

 

▲本楼の桟敷から身を乗り出し、黒子に徹する北原ひでお

 

写真:梅澤奈央

  • 羽根田月香

    編集的先達:水村美苗。花伝所を放伝後、師範代ではなくエディストライターを目指し、企画を持ちこんだ生粋のプロライター。野宿と麻雀を愛する無頼派でもある一方、人への好奇心が止まらない根掘りストでもある。愛称は「お月さん」。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。