ハイパーとスーパーの違いは?P1グランプリ【75感門】

2021/03/14(日)16:51
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TEDさながらのハイパープレゼン

 

遊刊エディストで事前投票を実施した「ハイパープランINFORM」

感門之盟のP1グランプリは、予選投票で選ばれた3案のプレゼンをTEDさながらに行う。

 

松岡校長の仕事術に体当たりでぶつかる[破]の編集稽古の集大成。それが「プランニング編集術」だ。この稽古では「ハイパーミュージアム」のプランナーとなり、「よもがせわほり」という方法によってプランニング稽古をする。

 

 

「スーパー」ではなく「ハイパー」な理由

 

「ハイパープランニング」の「ハイパー」とはそもそも何だろう? 一体「スーパー」と何が違うのか?

 

白シャツに黒スーツ、黒の蝶ネクタイをまとう司会吉村はこの問いからスタートする。

 

スーパーとは今よりも超えること、万能であること。

ハイパーはある一つのことがあらゆる普遍に通じるもの。

 

編集稽古を振り返って欲しい。

 

プランニング編集術は「よ(与件の整理)」と「も(目的の拡張)」から始まる。コンセプトからは始まらない。

 

既存のコンセプトや「こうしたい」とあらわれたイメージを、徹底した与件の収集と目的のシソーラスの拡張によって、再編集をしていく。

 

そのために「よ(与件の整理)」を尽くした先で見つけた「ひとつのもの・こと」からスタートし、拡張してこそのハイパーなのだ。

 

司会・吉村の問いは、P1グランプリの「与件の整理」であり「目的の拡張」でもある。

 

 

どのようなハイパーなミュージアムがあらわれるのか。P1グランプリの結果は別記事で紹介する予定。

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。