愛の逆ミメロギア 学衆の恩返し

2021/02/21(日)09:16
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 「門下生」という言葉に、師範の井ノ上シーザーが「てへへ」と答えた。

 

 46[守]いいちこ水滸伝教室は、3カ月の速修コースだ。師範代の松永真由美だけでなく、井ノ上も指南を担当している。濃密で高速な稽古をともにした学衆から、「門下生」と言われて悪い気がするはずがない。「てへへ」なのだ。

 

 そんないいちこ水滸伝教室の勧学会に、早々に卒門を決めた「門下生」から「仰げば尊し、いいちこ永遠(とわ)に!」とのタイトルで贈り物が届いた。「恩師の方々に、なにか感謝をお伝えする場を創れないだろうか」。恩返しの「逆ミメロギア」出題だった。

 

 「お題はズバリ 松永師範代、井ノ上師範!」

 

 安易な回答がはばかられるのか、それとも卒門に向けそれどころではないのか、回答はなかなか届かない。しびれを切らすように先陣を切ったのは松永だった。

 

 角笛の井ノ上師範 音叉の松永
 ホルンの井ノ上師範 エンドピンの松永

 

 地元のオーケストラでチェロを奏でる松永らしい音楽を地にしたミメロギアだ。師範代に続くべく、学衆からも回答が上がり始めた。締め切りは卒門日の今日2021年2月21日。井ノ上、松永を「てへへ」と言わせる回答がきっと届くだろう。

  • 景山和浩

    編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。