何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

[離]史上初。第4週のあるお題に対して、松岡火元校長が離学衆一人一人にオンラインで直接講評するという。これは千離衆であれば「そんな贅沢なことを!」と指を咥えて羨ましがる大事件である。門外不出の[離]カリキュラムの一部のため、ここに多くは書けないが当日の本楼風景を10shotでお届けする。
1月9日午後、まもなく開始
昼食時間を惜しみ、開始時間ギリギリまで丁寧に一人一人の回答を読み込む。そして書き込む。
この日初めて離学衆は火元組とオンラインで顔を合わせることになる。スタッフも[離]モード。画面に緊張感が滲む。本楼の集中はいよいよ高まる。いつもよりピリッと開始前のZoomガイドをする衣笠純子。
編集はリモートだ
定刻が過ぎカメラが本楼を映し出す。「火元校長のリモートインタースコア編集を楽しみにして欲しい」口火を切るのは太田香保総匠。
「あけましておめでとう」
一都三県を対象に緊急事態宣言が行われたのは二日前のこと。「このような状況だからこそ14[離]が何かを完徹していくことが大事だろうと思っている」この稀なチャンスを活かして欲しいと背中を押し、離学衆と火元校長とのセッションへ。
矢は方々から飛んでくる
本楼では離学衆が画面に映し出され、離学衆は自室で火元校長と対面する。お題の回答と少しの対話を通して瞬時に評価をし、ここから更に飛躍するためのターゲットXを手渡していく。アドバイスは別当師範代、別番、右筆からも差し出される。(上から2枚目は曳瞬院 寺田充宏別番)
離中には方々から無数の矢が飛んでくる。躊躇っていると矢は横を擦過していくだけである。掴みかけたら深く弓を引き、遠くに目掛けて貫こうとすること。逡巡や遠慮をしている時間はない。
読書とは麗しいディスタンス
「幼な心との行き来の中に編集の秘密がある。このことをやっている者たちが世界読書奥義伝の著者たちである。もう一度世界読書を読み直して他者を入れていく必要がある。これがリモートであり、遠くの者と会話ができる方法。5週目以降に期待して欲しい。そして思い切ってやって欲しい」
離学衆に火を灯す史上初のオンライン講評会は予定時間を大幅に超過し終了した。14[離]はここから[離]の破へと向かっていく。今日から第5週目に突入する。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。
2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。