松岡正剛の21世紀の本の読み方 NewsPicks「Future Talk」

2019/09/29(日)14:37 img
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 ブビンガの上に「千夜千冊エディション」が広げられている。セイゴオは一冊一冊手に取りながら、NewsPicksの編集者たちに“読書の方法”を明かしていった。

 

 写真は音声番組「Future Talk」の収録風景だ。「NewsPicks」と「Spotify」がコラボして制作している番組で、ビジネス、カルチャー、テクノロジーをまたいでゲストと編集者が語りあう。

 セイゴオは「21世紀の本の読み方」の語り手として出演。「千夜千冊エディション」に織り込んでいった多重多層な思惑を一つひとつ紐解いていった。



 インタビュアーの質問を端緒に、好きを結晶化させた清少納言の『枕草子』の話から、フェチの根本となる「個性」とは何かという問いを切り出す。

 

「個性というものを考えるのであれば、むしろ”非自己”や”不確かさ”にむかわなければならない。アイデンティカルなものは、”アンチアイデンティカル”なものがないと生まれない。『はじめてのおつかい』のように、子どもの買い物を成功するかどうかといった”不確かさ”こそが人間の本来なのです」。

 この後さらにAI、そして生物へと話題は変転し、ますますディープな編集的世界観に向けて潜航していく。 編集的方法語りの全貌を視聴したい人は以下のURLより。


 【後編】「松岡正剛が語る正解を決めない哲学」が公開中(期間限定)

 https://newspicks.com/news/4187299/body/
 ※NewsPicksプレミアム会員は【前編】【後編】とまとめ記事がご覧になれます。

 

  • 寺平賢司

    編集的先達:カール・ゴッチ。松岡事務所の期待のホープとして、千夜編集部やプロジェクトを仕切る。フィリピン人の母と日本人の父をもつハーフボーイ。調子のよさでは右にでるものがいない。

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コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。