佐藤優さんが送りこんだ若きエディスト タイガー・リリー教室

2019/09/30(月)08:09
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 「愛し合っている」と自慢するほどに松岡正剛校長と作家・佐藤優さんは昵懇の仲。その佐藤さんが愛弟子を編集学校に送りこんだ。同志社大学4回生の佐塚琴音さん。師から“松岡正剛という編集知”の体得を勧められて入門した。


 タイガー・リリー教室の師範代・福澤美穂子
(43[守]師範代)は、稽古ぶりを「極めて丁寧」と評す。番ボーでは、4度の回答の末に、「これが今の私の精一杯です」とエントリーし、見事入賞を果たす。

 

 猫がよく登場するキュートな回答は、教室にはんなりとした風を送った。汁講では京都から豪徳寺・本楼まで、感門之盟では院試の後に五反田まで駆けつけた。行動派の一面も覗かせる。


 「伝えたいことを伝える」技術を得るために、さっそく進破も決めた。将来の目標は出版編集者という若きエディストが、新たな一歩を踏み出す。

  • 井ノ上シーザー

    編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。

コメント

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堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。